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光をもつ

 写真を撮るようになると「光」というものを強く意識するようになります。いい写真を撮ろうと思ったら、光を待たなければいけないと言っても過言ではありません。朝の光、昼の光、夕方の光、晴れの日の光、曇りの日の光、雨の日の光、木漏れ日の光、照り返しの光、蛍光灯の光、LEDの光・・・。いつも見ているはずの景色に、はっと心を奪われるようなときは、いつもとは違う光を浴びていることが多いのです。
 雪が積もるようになると、それを強く感じるようになります。日の出間際の低い太陽は、オレンジやピンクを混ぜ合わせた暖かな色を雪の上に映します。雪の粒をキラキラと輝かせ、風が削り取ったり昼間の熱で融けたり凍ったりしながらできたわずかな凹凸を浮かび上がらせ、反対に、動物たちの足跡はくっきりと黒く沈ませています。一面寒々しい白い雪原が、こんなにも表情豊かだったのかと気付かさせてくれます。
 私たちの見る目も同じことが言えそうです。正面からの強い光だけでは気付けないようなわずかなでこぼこも、少し角度を変えたり、柔らかな光に変えるだけで見えるようになるかもしれません。キラキラとした部分も見えるようになるかもしれません。相手がどう見えるかということは、自分が相手にどんな光を当てているかということでもあります。まずは自分が、相手の良いところを照らすことのできる、豊かな光をもたないといけないのだなと思います。

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