パートナー
太陽の光が戻ってきて、曇天の間は緩慢だった作物たちの成長ギアも、一段も二段も上がりました。週末は、大事に育てているブルーベリーの実をスズメがついばむ瞬間を目撃して、私の臨戦態勢もオンになります。でも、すぐに熟していそうないくつかを採ってきて味わってみたら、その新鮮で絶妙な甘さに気持ちがすぐに満たされました。もちろん、防鳥ネットをかけておけば、鳥たちにとられる心配はなくなるのですが、美味しいものを好きな者同士が分け合うのは楽しいものだし、これも天使の分け前の一種だよね、などとも思えてきたりもするのです。
そんなこんなで、我が家の菜園は、たいがい鳥も虫も放任なのですが、それも、こちらが一方的に恩恵を与えている訳ではないという自覚もあるからです。ズッキーニなどは、雌花が咲いたら朝の8時頃までに受粉をさせないと結実しないと言われていますが、私が何もしなくてもちゃんと実が大きくなります。ズッキーニは葉が大きく広がり、とても幅を取る野菜なので、狭いスペースでは頑張っても1株しか植えることができません。加えて、同じ株の中では、雌花と雄花は交互に成長して、どちらも半日で花を閉じてしまうため、同時に開花するタイミングがほとんどなく、ハナバチなどに受粉を頼ることが難しいのです。本来なら、雌花が開いた朝に、私がまだ開いていない黄色い雄花の花びらを取り除いて、人工授粉をさせなければなりません。でも、それをひそかにやってくれている協力者がいるのです。
よく観察してみると、開花している雌花にも、開花していない雄花にも、アリが沢山集まっています。間違いなく彼らが受粉を担ってくれている協力者であって、彼らのおかげで、朝食に美味しいズッキーニのサラダが並んだことになります。
ありがたいな~と思ったら、やはりパートナーたちにも分け前があってしかるべきです。スズメがブルーベリーの成長に協力してくれているかどうかは定かではありませんが、少なくとも実の食べごろを知らせてくれます。菜園の協力者たちとは、成果を分け合いながら、これからの本格化する収穫の季節を楽しみたいと思います。
(写真はズッキーニの花ではありませんが、ぽつぽつと体に花粉をつけたアリを見つけて撮った一枚です。)
