挨拶

 山では知らない人同士でも必ず挨拶をします。夏の時期、北海道を旅しているバイクや自転車が沢山いますが、彼らもすれ違うときには挨拶を交わしているのをよく見かけます。バスやタクシーの運転手さん同士もよく片手をあげて挨拶をしています。お互いの安全を確認しあったり、励ましあったりといろいろな意味がありますが、同じことに取り組んでいる仲間意識からくるものもあるでしょう。
 早朝散歩を始めてから数ヶ月。雨が降ったり、ワールドカップがあったりと、なかなか毎日きっちりとはいきませんが、天気と時間の許す限り出かけることにしています。そして、いつも不思議だなと思うことが挨拶です。朝は、同じように散歩をしている人同士に限らず、大方、皆挨拶を交わします。お庭の花にお水を上げているお母さん、犬を連れたお父さん、早くも井戸端会議を始めているおばあちゃん。毎日、同じ場所で会う人もいますが、一度きりしか会ったことのない人もいます。人も車通りも増える1時間後であれば、また夕方の散歩であれば、ただすれ違っているだけかもしれないその人たちと、どうして早朝だけは自然に挨拶が交わせるのか、いつも不思議でなりません。
 朝の空気はとりわけ清々しく美味しいものです。そんな貴重な時間を共有しているという仲間意識も一つ、そして何より美味しい空気には、凝り固まった人の気持ちを柔らかく素直にする力があるのかもしれません。
 (写真の中に、白鳥と千鳥が向き合って挨拶を交わしているように見える、北鎮岳の有名な雪渓があります。皆さんにも見えますか?)
2014年7月14日
        
        
        
        - カテゴリ
 - 今週のヒューエンス
 - 更新日
 - 閲覧数
 - 695
 

