犯人は
まとまった時間の取りやすい週末、いつものジョギングコースから少しだけ足を延ばしてみました。車両の通行がほとんどない河川敷を、ひとつ先の橋まで目指します。この辺りの川沿いは緑が多く、住宅街を少し離れるだけで、森とも差がないほどの豊かな木々が両岸に広がっています。末とは言え6月とは思えぬ高温多湿の中、むせりそうな緑の香りをかき分けながら、一方でブユの攻撃も必死で払いながら進んでいきます。鳥の声はとても多いけれど相変わらず姿は隠れているな、と思っている頃に折り返し地点の橋に到達します。
普段はほとんど自分の足で渡ることのない橋の上で、おや?と気が付きました。ノコギリクワガタの頭だけがあちこちにあります。私の好きだったノコギリクワガタがこんな姿に・・・と悲しく思った後に浮かんだ疑問は2つです。一つはもちろん、誰の仕業か?ということ、もう一つは6月にもうクワガタ?ということです。
前者については橋の辺りでよく飛んでいるのを見るイワツバメたちかな~?と思っていましたが、答えはその帰り道に待っていました。大きさは大人ほどでも何だか声の頼りないカラスたちが、道の真ん中で何かをついばんでいて、飛び去った跡をのぞいてみると黒い硬い羽だけが残っていました。カラスだったのか!以前、ヒグマが出ないのが不思議なくらいのキャンプ場の近くで、よく似た状況に遭ったことがありますが、あれもカラスたちだったのかもしれません。もしかしたら巣立ったばかりの若鳥たちの、貴重なタンパク源になっているのでしょうか。
さて問題は後者の疑問です。本州の実家でもクワガタが捕れるのは7月末から8月だったように記憶していましたから、6月に、しかも北海道で見られるのはちょっと意外でした。でも、先々週のキャンプでもクワガタのメスを見つけたのですから、実際にはもっと早くから活動しているのでしょう。私の記憶が古すぎて正確性を失っているのか、はたまた、この辺りが暑くなりすぎているのか・・・。いや、北海道も暑いなぁ~。今年は早くからずっとこう言っている気がします。