一年の節目
これほど月並な言葉はないかもしれませんが、一年というのは本当にあっという間に過ぎていきます。8月が決算の私たちは、日本中の皆さんが一緒に感じる年末年始の区切りと、そして8月から9月への年度の変わり目にもう一度、「一年」というものを感じることになります。
多くの会社がそうであるように、もし3月が決算であれば、北海道は冬の終わりで雪も寒さも残り、年末年始の延長のような雰囲気もあったかもしれませんが、正反対の夏にやってくるこの節目は、全力疾走の息も上がったまま曲がり角の先に急に見えてきたゴールテープを切るような、そんな感覚に似ています。体も温まったままだし、まだまだ走れるのにもうゴール?!そんな感じでしょうか。
ですが、一方でクールダウンして息を整える時間もとても大切です。過ぎた一年を振り返ってみること、この先の一年のことを考えてみること、自身のメンテナンスも必要です。走っている最中は、自分が思っている以上に視野が狭まってしまうし、知らず知らずに疲れや不用なものもため込んでしまうからです。節目という、半ば強制的にでも物事を整える時間が与えられることは、ありがたいことだと感じます。睡眠中に脳が膨大な情報整理を行うように、足を止めているように見える時間にこそ、見るべきものを見て、考えうることを最大限考えて、新しい1年への推進力を蓄える機会にしたいと思います。