株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
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 雌阿寒岳

 かつて、北海道の三大秘湖に数えられていたオンネトーの景色の美しさは、五色沼とも呼ばれる湖面の色だけではないことは、一度訪れたことのある方ならすぐに理解できるのではないでしょうか。
 オンネトーの東の奥には阿寒富士と雌阿寒岳という二つの山が、湖に負けないほどの存在感をもって並び立っています。阿寒富士は"富士"という名前からも分かるとおり、きれいな円錐形の山です。一方、雌阿寒岳は少しいびつな台形をしていますが、頂上付近からは白い蒸気が上がり、一目で活火山だということが分かります。一見すると、阿寒富士の姿にばかり目がいってしまいそうですが、雌阿寒岳は日本百名山にも花の百名山にも名を連ねている北海道を代表する山の一つです。今月初め、この雌阿寒岳に登る機会がありました。
 辛い登り道は、4合目辺りの森林限界を越えると視界が一気に開け、眼下にターコイズブルーのオンネトーの姿が見えました。その美しさもさることながら、どこまでも広がる原生林に目を奪われました。今しがた、車を走らせて通ってきた道路も豊かな森の中に埋もれ、そこは人間の営みからは遠く離れた世界のようでした。
 頂上には、赤沼と青沼という小さな沼があります。いずれも噴火口にあるため、決して近づくことはできませんが、青沼は、オンネトーとはまた違った青が美しく、登りの疲れも忘れてしまうほどです。
 いつもオンネトーの展望台から眺めるだけだった雌阿寒岳は、登ってみると全く違った美しさに出会うことができました。限られたページではなかなか全てをお伝えできないのが残念ですが、チャンスがある方は、是非とも足を運んでみてほしい場所です。


青沼の奥に阿寒富士を望む

2012年7月9日