ここは、函館にある、啄木小公園。 国道２７８号線沿いにある浜辺に沿った細長い形の公園です。詩人・石川啄木がこよなく愛した大森浜で、啄木の坐像があります。坐像を背に函館山や立待岬を望む事ができます。 彼がこの地で過ごした時間は僅か４ヶ月程度ですが、函館をこよなく愛し、彼とその家族の遺骨もこの地に眠っています。

北海道生まれの人のことを一般に「道産子」といいますが、実際の道産子よりも、この石川啄木のように、この地に移り住んだ人達の方が、北海道を愛し、守ろうと努力されているケースが多いように思われます。 とはいえ、道産子も北海道を愛していないわけではありません。ただ表現方法が上手ではなかったり、このきれいな自然が当たり前の事なので、当たり前に景色を見ておいしい空気を吸っているだけなのかもしれません。実際、私も生まれも育ちも北海道ですが、道内でもちょっと都会に住んでから久しぶりに実家に帰ると、道中の景色の美しさ、畑の広さ、食べ物のおいしさや、時間の流れの違いにあたらめて気づき、感動してしまいます。この地に生まれた事、育った事を本当に感謝したくなります。

これから私達が出来る事は、私達を育ててくれたこの北海道に恩返しをしていく事。 北海道は海にも山にも恵まれていて、新鮮なものを食べる事ができます。生活をするにも、程よくお店が完備され、ちょっと車で走ればきれいな景色を見ることも出来るのです。

きれいな水、空気。 生き物が生きていく上で、絶対に必要なものです。 いつまでもおいしい空気と一緒に暮らしていきたいですね。