先週、関東地方を襲った大雪は、やや勢力を弱めつつも北海道までやってきました。この冬は、特段雪の少なかった帯広も、立春を過ぎてやっと見慣れた風景が戻ってきました。 　 　潮風の吹き付ける海辺の岩肌には、見事な氷のシャンデリアが出来上がっていました。この時期にしか見られない自然の造形の美しさには、目を見張るものがあります。

こちらも、この日ならではの一場面、でしょうか。地面に座っている姿などほとんど見かけたことのないカラスたちも、皆、じっとうずくまって風をしのいでいます。時に、人間と知恵比べしても負けないほど頭の良い彼らですが、自然の猛威の前には、一人でじっと耐えるしかないときが、数えきれないほどあるはずです。いろいろなものに守られているにも関わらず、寒いとか暑いとか、辛いとか苦しいとか、いとも簡単に口にしてしまう人間の方が、小さい存在なのかもしれない、と、時々思えてきます。

2014年２月10日

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