株式会社 ヒューエンス
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 逃げる


 おしどり夫婦といえば、仲睦まじい夫婦の代名詞です。この言葉のモデルであるオシドリが、実はペアになる相手を毎年変えているという生態を知った時は、少なからずショックを受けました。ただ、冷静に考えてみると、同じ相手と一生を添い遂げる動物の方が少数派で、多くの動物に見られる行動は、種の保存(遺伝子の多様性)のために必要な戦略でもあります。
 オシドリのオスは、ペアを探す時期になると、いわゆるオシドリらしい、鮮やかな羽へと変わり、夏の間はメスと同じような少し地味な羽の色へ変わってしまいます。きっと、繁殖期のオスが目立つがゆえ、メスと寄り添う姿がとても印象的に映り、おしどり夫婦という言葉が生まれたのでしょう。



 お馴染のマガモも、この時期はペアで飛んでいるのをよく見かけます。



 冬の間は、同性同士の群れで過ごすことが多いエゾシカも、メスの群れの近くにオスを見かけるようになりました。
 
 鳥達もシカ達も、この時期特に警戒心が強いのはオス。見知らぬ者が視界に入るとすぐに警戒の声を響かせ、皆に退避を促します。逃げ足も速い!次の命を宿したパートナーを守ることも彼らの重要な使命です。美しい姿をもう少し近くで写したいというだけで、こちら側に他意はないのですが、彼らにしてみれば、要らぬ緊張を強いられるばかりでしょう。残念ですが、しばらくは遠くからそっと見守る方が良さそうです。


2015年04月06日