連休を利用して、ニセコへ足を延ばしてみました。近頃、平仮名の市町村名が増えたと感じていましたが、カタカナだけの正式名称をもつ自治体は、実はニセコ町だけのようです。それも関係して、という訳ではありませんが、ニセコはオーストラリアなど海外からの移住者が多く、インターナショナルスクールの分校もあるほど、国際色豊かな町としても知られています。
一帯を見渡せるパノラマライン（道道66号線）を走っていくと、新緑に柔らかく染まった大地に、まだ白い雪の残る羊蹄山やニセコ連峰のどっしりと座した姿が美しく、朝日を待っては眺め、雨が降れば艶やかさを増す緑を眺め、代わる代わるやってくる鳥の鳴き声を聞いていれば、日がな飽きずに過ごすこともできそうです。
また、近くには温泉も沢山湧いています。肌がすべすべになるものや保温に優れたもの、体の調子を整えてくれるものなど、狭い地域の中に様々な泉質があるため、日替わりででも楽しめそうです。
何か目立つ名所があれば、観光客を呼び込むことはできるでしょう。でも、移住者を増やそうとすれば、もっと別の価値が必要になります。パウダースノーのゲレンデだけがニセコの魅力ではく、美味しい作物が採れ、美味しい水が湧き、美しい景色の中で思いっきり遊ぶことができ、自然の恵みが生活の豊さにつながっていることが、住んでみたいと思うファンを増やした一因なのかもしれません。
美味しい食べ物に美しい景色なら十勝も負けていないはず。ならば、沢山の人にファンになってもらうには、あと何が必要なのだろう、簡単そうで難しい課題です。
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