株式会社 ヒューエンス
HUENSは、水と空気をきれいにして、自然に戻す
環境浄化システムをご提供させていただく会社です。

 寒い連休


 月曜日の青空が、これほど恨めしく思えたのは久しぶりです。連休前半の夏日とは一転、後半の北海道は本当に寒かったのです。休みが明けた途端に青空かぁ、ため息をついた方、沢山いらっしゃることでしょう。
 連休は、当初から少し足を伸ばしてキャンプを張ろうと予定していました。行く先は、お天気任せ、と直前まで決めていませんでしたが、どの日程でも好天には恵まれなさそうだと分かり、行けそうでなかなか行けない羊蹄山の麓に決定です。
 きっと寒いだろう、という予想を超える寒さでした。明るいうちから夕食の準備を始めたものの、ご飯が炊けた頃には指先もつま先もかじかんでしまっていました。寝袋にもぐりこんでも、寒くて何度も目が覚めてしまいます。蛇口から出てくる氷のように冷たい水を前に、朝、顔を洗うのも勇気が要ります。つまるところ、寝ても覚めても、どこもかしこも寒いのです。確かに、キャンプ場にはまだ沢山の雪が残っていましたし、山間の道を通れば雪が降っているのですから、寒いのは当然のことです。それにしても、真冬の寒さよりも、春先にふいにやってきた寒さの方が、骨身に堪えるものなのだな〜と、春の陽気で緩んだわが身の慌てぶりに、可笑しさがこみ上げました。
 寒い寒いと嘆いているのは人間ばかりで、どんなに冷えた朝でも、太陽が昇る時刻には、鳥たちは新しい朝を喜び合います。お陰で、浅い眠りの中で、日の出を知ることができました。堅く閉じているように見えた桜のつぼみも、帰る頃には辺りの空気を淡いピンクに染め始めていました。きっと今頃、久しぶりに姿を現した羊蹄山を背景に、一気に花を咲かせていることでしょう。心残りはありましたが、春の半歩先を行く新緑の十勝平野を見た途端、楽しみはまだまだ沢山あるんだということを、思い出しました。

2018年05月07日