絶好の行楽日和となった週末、久しぶりに神の子池を訪れました。空も青いし、さぞや水も青いだろうと期待していましたが、着いてみると全体が少し暗い様子です。神の子池は森の中にありますが、この日は風の通りがよく、一面に水紋が起きていたためです。いつも吸い込まれそうな青を期待して行くので、少なからずがっかりしながら近づくと、オショロコマが何匹も泳いでいるのが見えました。
小さな黒い影が浮かんできては、風でできた水紋の中に、ぽっと同心円状の水紋を吐き出してはまた少し沈んでいきます。グラフィックで描かれたかのような光と青の景色の中で、影は２つになったり１つになったり、現れたり消えたりをゆっくりとランダムに繰り返しています。風がある時は、餌が沢山落ちてくるのでしょうか？これほど多くオショロコマが泳いでいるのを見たのは初めてで、少し驚きました。
オンネトーも美瑛町の青い池も、青の美しい湖沼ですが、火山性の物質が溶けているため、生き物の姿はほとんど見られません。清らかな水が湧き続けているために青い神の子池とは、青の所以が異なるのです。ここは１年を通して水草が茂り、魚が泳ぎ、生命の源を象徴するかのような場所です。命を育む青、これが私たちの守るべき、また目指すべき色かもしれません。
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