地下アイドル
どういう話の流れだったのか、2週間ほど前の帰り際の雑談の中で昆虫の「オケラ」が話題にのぼりました。道産子社員は前の職場でよく目にしていたと言い、十勝歴の長い私は北海道に来て初めて見たと言い、本州歴の長い社員はこれまで見たことが無く姿かたちの想像すらできないと言い、オケラって本州ではそんなに希少種だったかな~?などと笑い合っていました。
先週、プラントのメンテナンスをしていた社員から1枚の写真が送られてきました。訪問者はまさしくオケラ!夕方、現場から戻った社員が連れ帰ってくれ、初めて見る本物の姿に社内のメンバーも大盛り上がりです。頭と胸はエビのようでありながらビロウドのように密集した毛が生えており、腹から先はバッタのようでありながら羽が短く、さまざまな生き物の要素を集めたキメラのようだという表現がぴったりです。それを面白いと感じる人と気持ちが悪いと感じる人に分かれるのも、わかるような気がします。
さて、改めてみんなでオケラについて調べてみました。土を掘るのが得意なのは誰もが知るところですが、飛ぶこともでき、泳ぐこともでき、走るのも実は早い、しかもオスだけでなくメスもコオロギのように鳴くことができるなんて、なかなかの万能選手です。同じような能力を備えた生き物は実は他にはいないのでは?とも紹介されており、改めて彼らのすごさを知りました。残念なのは生活の大部分が地下で行われるため、なかなか姿を見られないということでしょう。それゆえに、つい追いかけてみたくなってしまいます。