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水耕栽培

 二十四節気の雨水を迎えてほどなく、帯広も雨が降りました。春の女神の気配がしてくると、空は霞むことが多くなります。大気が、氷ではなく、水を含んでいられるようになるからなのでしょう。山の稜線が淡くなり、太陽の光も柔らかくなると、浮き立つような気持ちと名残惜しい気持ちとが、行ったり来たりを繰り返します。
 さて、今年、球根の水耕栽培をしてみました。昨秋に何種類かの球根を鉢に混植したのですが、大きなヒヤシンスの球根のスペースが足りなくなり、ひとつだけ植えずに保管していたものを、年が明けてから水に浸してみたのです。球根の水耕栽培は小学生の頃に確かクロッカスでやったことがあったような・・・というあいまいな記憶のまま、ひとまず200mlの小さなペットボトルを工作して球根の根が出る部分を水に浸してみると、翌朝には発根し、思った以上のスピードで根が成長を始めました。このペースで伸びたら、あっという間にペットボトルの底へ到達してしまいそうだし、発根部分の面積も広いので、ペットボトルの細い飲み口では、満員電車のごとく押し出されてしまう根ばかりになりそうだと、急いで球根用の花瓶を購入し移しました。
 花瓶に移された球根は、すくすくと純白の根を伸ばし、緑の芽は、初め固く閉じた鳥のくちばしのようだったものが、日一日と開いていき、2月の初め頃には濃淡のある紫色の花を咲かせました。その頃には、植物全体は天空の城を抱えて漂う大木のようになっていて、球根の根というものはこれほどまでに美しかったのかと、花よりも強烈に私の目を惹いたのでした。
 美しい葉や花を支える根だけが、美しくないわけがない、そんな当たり前の理屈も、普段、目にすることが無ければ気づけないものだったりもします。水耕栽培は“根”を観賞するための方法だったのですね。花が枯れた後も、葉や根は元気だったので、そのまま栽培を続けていたら、先週、同じ球根から2本目の花が咲き始めました。水耕栽培の楽しみは思いのほか長く続くのだな~と、これまた新しい発見でした。

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