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鳴き交わし

 朝カーテンを開けると、水色とピンクに淡く染まった空を背景に、木々がガラス細工のように白くなっているのが見えます。いつまででも眺めていたいほどの美しさなのですが、数時間のうちにはそのただ中に出ていかなければいけないと思うと、愛でてばかりもいられない複雑な気分です。冷え込みの厳しい日が続いています。
 こんな極寒の地でも生き物たちはいつもどおりで、温泉の湯気のように気嵐の立つ川には、ハクチョウやカモたちが元気に泳いでいます。どこまでも飛べる翼があるのだから、もう少し暖かい地方へ移動することもできるはずなのに、どうしてまたこんな寒いところを好んで留まるのだろうと不思議にもなります。
 冬の厳しさと比例するように、情熱が増すのはタンチョウたちです。えさ場でお腹を満たし、一休みも終えると、ペアの相手との鳴き交わしやダンスが始まり、最後には、一緒に空へと舞い上がっていきます。翼の角度も、足の運びも、驚くほどピッタリで、どれほどの時間を一緒に過ごしたら、ああも見事にシンクロできるようになるのだろうと、ため息をつかずにはいられません。
 鳥たちには、愛情表現や絆を確かめ合う手段として、こうした鳴き交わしやダンスが行われる種が多いですが、どこまでも遠くへ飛んでいける力があるからこそ、相手とのコミュニケーションをとても大事にしているのかもしれません。身近なカラスでさえも、注意して聞いてみると、誰かが鳴いた後には、遠くから別のカラスの声が返ってくるのです。あなたの声をちゃんと聞いていますよ、あなたの姿をちゃんと見ていますよ、そう返事をし合うことで得られる安心感や信頼感はとても大きいことを、忘れないようにしないとなと、いつも教えられています。

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