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王者の顔つき

 先週、道東・道北のメンテナンスへ向かった社員から、真っ白に雪化粧した街の写真が送られてきました。その翌日には立派なオオワシの写真も送られてきました。オホーツクの海岸沿いで見つけたそうで、オジロワシも混じっていたようです。きっと冬将軍とともに皆やってきたのでしょう。比ゆ的にというだけではなく、北からの強い風に乗ってやってくるというのは、数千キロを旅する鳥たちにとって、エネルギー節約のためにも理にかなっているのではと、近ごろは勝手に確信しています。
 北風に乗って移動するというのは、一体どんなものなのでしょうか?オオワシやオジロワシの渡りの際の飛行高度は100~300メートルという調査報告があるようですが、以前、オオワシが米粒ほどの大きさになるほど旋回しながら高度を上げていくのを見たことがあります。実際にはそれ以上は肉眼では見えなかっただけで、もっと上昇した可能性もありますし、あの時は高度300メートルを軽く超えていたはずです。人間などは高度順応せずに一気に何千メートルも上昇したら、あっという間に気を失いそうですし、地上との気温差にも耐えられるのか想像もつきません。こちらとしては、風に乗って移動出来たら楽そうだな、ぐらいの調子で考えていますが、それをもし自分が体験すると考えたら、実は途方もないことです。もちろん、鳥たちもその環境に耐えられるように進化したためになし得ていることではありますが、どこをどうしたらそんな過酷な旅に耐えうるのか、やはり興味がわきます。
 オオワシやオジロワシの顔つきは、いつも空の王者の自信と余裕に満ちているように見えます。ここ数年、十勝への冬将軍の到着は遅く、今年もまだオオワシは見ていません。もちろん寒いのは避けたいのが本音ですが、彼らの到着は心待ちにしてしまいます。


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