知ること
先週末、弦楽四重奏のコンサートを聞く機会がありました。音楽を語るには知識も経験も十分に持ち合わせていませんが、それゆえ、できるかぎり生の演奏に触れたいと思いつつ、日々の細事を優先してしまうことが多かった中、年の瀬が迫る頃になってやっと行けたという心持ちでした。そして、初めて耳にする現代音楽に衝撃を受け、演奏に圧倒され、でも何かを思い起こさせるような音の流れに、頭の中はなんだかフル回転です。どんな音を表現しているのか、何を伝えようとしているのか、それをくみ取ろうとする意識が刺激されるというのは、耳慣れた音楽を聴く時の脳の動きとは全く違っていて、とても面白い発見でした。
年を重ねれば、学んだ知識はどんどん増えていき(それを思い出せるかどうかはまた別の問題として)、「知らないこと」の数はそれだけ減っていくことになります。でも、当然のことながら、この世の全てを理解することなどは、一個人としてなし得ることではありません。つまりは、学びから得られる面白さや楽しさ、喜びは、誰にも等しく無限に与えられているのだということでもあります。年相応に「知っておくべきこと」を求められることもありますが、「この年になっても知らないことがあった」なんていうことは、この先もずっと、一生続くことになるのでしょう。そのことを久しぶりに体感して、また行きたい!と次の意欲をかきたてられました。
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