HUENS(ヒューエンス)ロゴマーク

Human Engineering & Systems

Instagram rss
  1. HOME
  2. トピックス
  3. 今週のヒューエンス

治癒力

 週末、用事があって出かける途中、いつもの橋から見える大きな木の上にオジロワシの姿を見つけました。ここ何年か、冬になるとその木に止まっている個体です。あ~今年も無事にここまで渡って来られたのだと安堵しました。
 さて、鷲見橋と勝手に呼んでいるその橋が架けられている川は、昨年工事が行われ、橋のすぐ下流の川筋が変えられたり、河畔林が広範囲で伐採されたりと、環境に大きな変化がありました。その影響があったのかどうかはわかりませんが、昨年末から今年始めにかけて冬の期間中は、一度もオジロワシの姿を見かけませんでした。ですが、今年は、夏の間はアオサギ、秋になってからはダイサギやカモなどが頻繁にやってきているのを目にし、冬にはオジロワシの姿もまた見られるようになりました。もちろん、昨年オジロワシを見かけなかったのも、たまたまだった可能性もありますが、木が切られ、変化が乏しくなった川も、水生植物から水生昆虫、魚や小型鳥類から大型鳥類といった食物連鎖が成り立つくらいの環境に戻ってきているということなのだろうと想像することができます。
 人間の身体は、筋肉痛になったところは筋力がアップしたり、傷ができたところは皮膚が厚くなったりと、回復した部分の方が強くなることがあります。自然治癒力というのは、単に元に戻すだけではなく、次に同じことが起きた時には対処できるよう、備えるところまで織り込まれているのだとわかります。それは仕事をしていく上でも同じで、1年の間には大なり小なり山も谷もあり、痛みを伴うような場面もありますが、それを何とか乗り越えることができたなら、次に同じことが起きてもすぐに対処ができたり、さらには同じことが起きないように予防策を考えたりすることもできます。どんな小さなことでも、乗り越えた経験は、少しずつ積みあがって未来に生かされることになるのだと思います。
 今年も多くの方に支えられて、年末を迎えることができました。本当にありがとうございました。今年学んだことを糧として、新しい年も一丸となって邁進していきたいと思います。


カテゴリ
今週のヒューエンス
タグ
生き物
更新日
閲覧数
26
↑ページ先頭へ