春に映える
帯広では週末の土曜日に、平年より2週間早く桜の開花宣言が出されました。統計を取り始めて以来、最も早い開花となったそうです。これまではゴールデンウィークの前頃にやっと、ほろりほろりと咲き始める年が多かったのですが、今年は随分と早いので、連休の頃にはすっかり葉桜になってしまっているかもしれません。
先月、小笠原に滞在した際、メジロを沢山見ることができました。実は、十勝ではメジロに出会ったことがないので、道外で見つけると、追いかけたくなってしまう存在です。桜や桃などの蜜を求めて集まってくる姿を撮ろうとすると、必然、花とセットで写り込むことになります。つまりメジロを追っていれば、花鳥風月の”花鳥”がいつもだいたい揃うことになるのです。再び戻って十勝の桜には、やってくる鳥があまりいないことに気づきました。もともと華やかな桜ではありますが、生き物が近くにいると、花の表情も奥行きもぐんと増します。せっかく艶やかに咲いている十勝のエゾヤマザクラにも、お互いに引き立ててくれる存在がほしいな~などと、勝手な希望を抱いてみたりもします。
さて、桜と鳥の組み合わせはなかなか出会えませんが、新緑の中にのんびりたたずむハシブトガラスを見つけました。首をかしげてこちらを見ている姿は、メジロのような繊細さはなくても、愛嬌があって別の良さがあります。黒はどんな色とも合わせることができますが、明るい色の増える春は、彼ら自慢の黒を、最も美しく見せてくれる時期かもしれません。
