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答えの後ろには

 この季節、山歩きでひときわ目を惹く花のひとつが、ゴゼンタチバナです。純白の花と輪生する6枚の葉との対比が美しく、蝦夷梅雨のしぶきを浴びると、更に鮮やかさが増します。秋になると、花は赤い小さな実に変化して、これまたそのままブローチにでもなりそうな造形となります。
 この週末、1冊の本を読み終えました。人間が正五角形を正確に描こうとするととても難しいのに、なぜ自然界には正五角形の造形をしたものが多いのか、という疑問を解決しようと試みた本です。私自身がこの本を手に取ったのも、植物には花びらが5枚のものが多いような?と疑問をいだいたところがきっかけでした。その答えは、球体のサッカーボールが正六角形と正五角形の組み合わせでできていることにも共通して、平面(サッカーボールの皮や植物の葉)を立体(球体や花)に変化させようとすると、正五角形が必要になるというものでした。
 なるほど~と納得した後に、ゴゼンタチバナの花を見て、この花びらは4枚かと、少数派へ分類しようとして立ち止まりました。「もしかして、これは花びらに見えて花びらではない?」調べてみるとまさにその通りで、この4枚の白い部分は花びらとは異なり、葉が特殊化した「苞」と呼ばれる器官なのだそうです。
 やっぱり!と発見に喜んだのもつかの間、ではゴゼンタチバナの花びらはいずこに??答えはこの4枚の苞の中央にある小さな花の集まり(花序)にあるようです。むむむ・・・これはルーペの力を借りなければ、確認することは難しそうです。ひとつ答えが得られたと思ったら、すぐ後ろには新たな疑問が待っていました。
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