菜園記
作物を育てていると、植物は敏感に日の長さに反応していることを知ります。越冬したほうれん草などは、春分の日のあたりでやっと雪の下から顔を出すことになりますが、その後長くなる昼に反応して、早々に花芽ができ始めてしまいます。反対に、キク科のレタスなどは夏至を過ぎて日が短くなり始めると、葉の成長が止まり、茎がめきめきと伸びてきてしまいます。どちらも食べられなくはないけれど、繊維が固くなったり、苦みが増したり、明らかに他の生き物に食べられることを拒んでいるのだろうなと感じます。
そんなこんなで、今年のレタスの収穫もすっかり終えてしまい、次の収穫物を待っているところですが、今年は6月から高温少雨が続いたせいか、我が家の作物は虫の被害がいつもより多いようです。植物自体も早々に夏バテをしてしまっていることと、暑さに強い虫(特にコガネムシ)が元気なことが重なってしまっている印象です。葉が虫食いだらけになってしまい、可食部の成長が思わしくありません。こんな小さなスペースですら攻防が見え隠れするのですから、広大な畑の中ではどんなことが起きているのだろうかと心配になってしまいます。
さて、元気なコガネムシたちの被害を食い止める方法がないか調べていると、彼らが苦手な香りのするマリーゴールドやミントなどを植えると良いとの情報がありました。その手がありました!植物の力で作物を守るという知恵に、早速頼ってみたいと思います。
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