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背中

 機会があり、メンテナンスの現場を訪ねました。会社からすぐ行ける場所にあっても、もともと気軽に出かけてよいわけではありませんでしたが、この時勢も手伝って、心理的にも現場までの距離はしばらく遠のいていました。担当者には「邪魔をしないように」と釘をさされ、私の用事が終わるや否や、すぐに自分の仕事へ戻って集中し始める様子に、こっそりカメラを向け、やっぱり人が働く姿っていいなと、しみじみ思うのです。
 働いている人の眼差しがどこを向いているのか、実は、顔の正面からのぞき込んでいるばかりではよく分かりません。目線の方向が交差してしまうからです。相手の視線に、自分の視線の方向と角度を近づけてみようとすれば、必然、斜め後ろからのぞき込んでみたり、真後ろからうかがってみたりすることになります。表情は見えなくなりますが、手許の動きや息遣いと一緒に、集中している空気が背中越しに伝わってきて、その人の働く姿勢が浮かんでくる気がします。背中で語るってこういうことなのかもしれません。
 今はまだ、太平楽でいられる状況ではありませんが、機会を見て、また次の現場も撮りに行こうと思います。真剣な姿を撮るのは楽しいと、久しぶりに思い出させてもらいました。

2021年09月13日

カテゴリ
今週のヒューエンス
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